矯正治療

Orthodontic treatment

当院がインビザライン(マウスピース矯正)を採用している理由

●矯正治療方法の変遷

従来のワイヤーを用いた矯正治療は1925年にAngleによって開発されました。(エッジワイズ法)
その後、ブラケットが歯に巻きつけるバンドから歯に接着させるものになった以外、およそ100年間、大きな変化はありません。
一方、インビザラインは1999年にアメリカのアラインテクノロジー社により開発され、その後、様々な進化を遂げて適応症を増やしてきました。現在でも頻繁に新機能が開発されています。
2021年現在、世界100カ国で1000万人を超える方がインビザラインシステムによる矯正治療を受けています。

従来のブラケット治療では、歯の表面につけたブラケットを介して一方向からしか力をかけられなかったのに対して、インビザラインシステムでは矯正装置が歯を取り囲んで機能するためあらゆる方向から効果的に歯を動かす力をかけることが可能で、細かく正確な歯のコントロールを行う事ができます。また、マウスピース自体に歯の動きがプログラムされており、無理のない最適な力を歯に加えることができます。

見た目はもちろん、術前のシミュレーションが行えるのもインビザライン矯正治療の大きなメリットです。

インビザラインでの矯正治療は、取り外しができたり、見た目が良い等の治療中のメリットにフォーカスされやすいのですが、術前の診断、シミュレーションにおいてもワイヤー矯正にない非常に大きなメリットがあると考えています。

矯正治療において、歯根に無理なく歯を移動させるということは非常に重要なことです。矯正治療により骨の外に歯根が出てしまった場合、歯肉退縮や歯の動揺が起こったり、歯根吸収が起こり歯の寿命を縮めてしまいます。これは現在でも矯正治療における問題となっており、当院にも相談に来られる方もいらっしゃいます。当院では歯を守る、お口の健康を守ることを念頭に置いて治療を行っておりますので、歯に優しい矯正治療と考えインビザラインの矯正治療を導入いたしました。

術前のシミュレーションが行えるメリット

インビザライン治療の術前シミュレーションは、単に患者さんに治療ゴールを見ていただくだけではありません。歯冠と歯根をどの方向にどれだけ移動するのかを術前に見ることができます。
術前のCT画像から歯の周囲に何mmの骨があるか、歯の形態から何mm歯の大きさの調整(IPR,ディスキング)が可能か、顔貌と調和させるために何mm歯を動かさないといけないかを診断し、歯の移動量のデータと照らし合わせ、無理のない治療計画を詳細に建てることが可能です。これにより、歯周病の方も比較的安全に矯正治療を受けていただくことができます。また、治療計画を建てることで歯の移動量と必要なアライナーの数がわかるため、およその治療期間も事前に知ることができます。

また、インビザライン社のドクターサイトでは、世界中のインビザラインを受けた方の実例を見ることができるため、自分と似たお口の治療例を見ることができ、データに基づいた安心した治療を受けていただくことができます。

治療計画で歯冠と歯根をどの方向にどれくらい動かすことになるかデータ見ることができます。CT画像と照らし合わせ、無理のない治療計画を立案致します。

インビザライン治療はどこで受けても一緒?

インビザラインとワイヤー矯正では歯を移動するメカニズムが根本的に異なります。ワイヤー矯正はパワフルに歯の移動を行うことができ、多くの歯牙を大きく同時に動かすことを得意としますが、インビザラインは優しい力で個々の歯を別々に、順番に動かすことを得意としており、治療の進め方が違います。そのためワイヤー矯正に長けた先生が同様のコンセプトでインビザライン治療を行っても効果は出にくく、インビザラインをはじめアライナー矯正全般を批判する声もあります。特性を理解しシステムを適切に使用すれば良い結果が得られることは世界中で証明されています。アメリカでは一部の大学でアライナー矯正がカリキュラムに組み込まれましたが、日本ではまだワイヤー矯正の教育のみが扱われています。矯正専門医もワイヤー矯正の専門医であり、アライナー矯正を勉強するには卒業後独学で勉強するしかありません。当院院長はインビザライン認定ドクターであり、アライナー矯正のスタディーグループに所属し、より良い治療結果を得るために研鑽しています。

また、当院では一般の歯科治療はもちろん、歯周病治療、インプラント治療、審美治療も行っております。
歯周病に配慮して、歯周病の悪化や再発を防ぐための矯正治療、インプラントを適切に行うための矯正治療など、個々の専門医ではできない総合治療に対応しています。
虫歯や歯周病治療を後回しにして時間をかけて矯正専門医で矯正治療をして、その間に進行して歯を抜くことになってしまえば元も子もありません。
歯並びだけでなく全体的にしっかり管理してもらいたい!という方には専門医ではなくて総合的な治療を行える当院のような一般歯科での矯正治療をおすすめ致します。

お口に問題がある場合、歯周病や虫歯などの細菌感染だけでなく噛み合わせにも問題がある場合が非常に多いです。お口の健康を守り、治療結果を長期的に維持できるように、様々な治療をご提案致します。

インビザライン治療の流れ

1、資料採取

2、カウンセリング、相談

3、3D治療計画のご説明、同意文書

4、治療開始

5、定期的なモニタリング、治療計画の修正

6、治療終了、保定

ご予約

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